産まれてきた!

昨日の夜、18時ごろから本格的に陣痛がやって来た。
陣痛をやり過ごしつつ、かなでにごはんを食べさせたり、洗濯物を片付けたり。
こうちゃんが早く帰ってきてくれ助かった。
本当はかなでを寝かしつけてから病院行きたかったんだけど、陣痛進んできてそうも言っていられず。
21時半ごろ、かなでは察したのか凄く泣いていたけど、あのね、今からお母さんね、と話すと、真剣な顔で聞いてくれていた。
泣くかなでをこうちゃんに託して、おかしゃんとちびちゃん頑張ってくるね!と病院へ。
このあとこうちゃんは、号泣かなでを1時間くらいかけて寝かしつけてくれたみたい。こうちゃんいてくれて良かった。

子宮口、3センチ。この時点で、3センチてこんなに痛かったっけ?と、少し焦る。
着替えて陣痛室へ入り、モニターをつけて横になり、助産師さんからこれからのお産の流れと、呼吸のしかたの説明を受ける。いよいよだ。このとき22時半くらい。

それから3時間後の、1時23分
2764グラムの、かわいいかわいい赤ちゃんがやってきてくれた…!
f:id:sahope:20170822212400j:image

なんと、女の子ちゃんだった!
びっくり。そうかぁ、女の子だったのねーー。

かなでの時のお産とは全然違い、なんというか、不思議な体験だったというか、

ちびちゃんはすごくすごく上手に、ほんとにするんと、産まれてきてくれた。

助産師さんも、早かったねぇと驚いていたスムーズな安産!
子宮口開くまで2時間ちょっと、分娩台に上ってからはたぶん正味15分くらいだったんじゃないかとおもう。

わたしはといえば、ひたすら、ちびちゃんの動きに合わせて息をしていただけ。
ぜーんぶ、しっかりとちびちゃんが動き、上手にまわり、産まれてきた。
本当に凄かった。としか言いようがない。

わたしの勘違いで、母の付き添いや立ち会いが難しいとわかり。病院まで送ってくれて、さぁもうここからはわたしとちびちゃんしかいないんだ、と腹をくくった陣痛室。
助産師さんはすごくベテランどっしりドライのオーラを出していて、めちゃくちゃ冷静で、なぐさめて腰をさすってくれるなんて感じじゃ全然ない。笑。

個室にちびちゃんとふたりきり、痛いよーと甘える相手がいなければ、痛いって言葉が出てこないもんなのかも。

目を閉じて、ちびちゃんの動きをひたすら感じて。

力を入れずに、手を握らずに、きゅーーっとおりてきたら、
ゆっくり息を吸ってちびちゃんに酸素を送って。
ぐるーーーーっとまわっておりているのをはっきりと感じながら、息をゆっくり吐いて、少しずつ送るような感覚。
少しずつグググって、押される感覚が、だんだん強くなり。だんだん長くなり。泣きそうになりながら必死で深呼吸して、のがす。
痛い、っていう感覚ではなかった。不思議。
動かないときは、わたしもうとうとしながら。
ゆっくり、ゆっくり、まわっておりてくる赤ちゃんにあわせて、ひたすらひたすら、集中して息をして、落ち着け落ち着け、空気を送れ送れ、りきまないりきまない、と言い聞かせ。ひたすら、この繰り返し。
この間、たぶん2時間くらいなんだけど、すごく早く感じた。わたしは本当に息をしていただけ。

で、次第に、押されるような感覚になってきて、ある時点からぐぐぐっと、押されて力が入っちゃう感覚に。
あああって少しパニックになりかけ、体ががくがく震えて制御できなくなり、ナースコールをするも、まだまだこれからの時間だからね、今大事なところだから絶対力いれちゃだめですよーと言われてドアをパタンと。笑
でもやっぱり押されて、ぐぐぐっと力が入ってしまいパニックに。再びナースコールして、じゃあ診てみようか、と助産師さんに診てもらったところ、だいぶ開いていて、赤ちゃんの袋が見えかけていたみたい。
この痛みが引いたらすぐ分娩台に歩いて移動しますよ、引いたらすぐよ、また次がすぐ来るからね!と言われ。
引いた瞬間、いまだ!と小走りで分娩台へ。
分娩台ってことは、もうお産になるのか?もう開いてるの?でも、袋が見えてるだけだって言ってたから、まだチカラ入れちゃダメな段階なのか?いまどんな状態なんだ?と色々頭に浮かぶものの、聞く暇もなくやってくるちびちゃんの動き。もう会話してる余裕なんてカケラもない。すぐに力が入りそうになり手足はがくがく震え、あああって声にならない声がでる。
もう、わたしはひたすらちびちゃんの動きに集中して、先生たちに任せて、もうなるようになれだ!

先生もすぐ来てくれて、分娩台のうえでお産の準備になるも、その間も押し寄せるちびちゃんの力に、どうしても体が反応していきみたくなってしまう。
力入っちゃう!!と言うと、ハッハッハッて逃すのよ、力いれないで!目をしっかり開けてー、ほらもっとゆっくりハッハッ!と指導。
んなことできないよー!泣と思いつつも、目をガッと開いて、力入っちゃうから両手をパーに開き、足も踏ん張ろうとしちゃうからパーにして、ハーッハーッ!!!と大きく呼吸、いやもはや呼吸というかハーハー大声出てたと思うけど…奮闘するわたし。何回かやるうちに、ハーッハーッで逃す、が少しずつつかめてきて、ちびちゃんの動きがやんでる間は落ち着いて呼吸ができるように。
でもその間隔もどんどん短くなって、あれなんか液体でたな、ってくらいの時。また来た!と、ハーッとやろうとしたら、先生から次来たら目を開けてここ見て、思い切りりきんでいいよ、との声が!

ついに!ついにか!と思い、やってきたちびちゃんの力に合わせて、ここぞと全身の力を集中して送り出す。
おー、上手よー、いいよー赤ちゃん出てくるよ、の声を聞きながら精一杯いきみ、たぶんここで頭が出た!
陣痛いったんやみ、思いっきり挟まってる?つまってる?ような、かなりはっきりとした痛みの感覚を味わいながら、次のいきみへ。ここで、肩が出て、スッと楽になる。
先生も、あとはまたハーッで逃していいよ、あとは赤ちゃんするっと出てくるからね、と、上手にぐるんと取り出してくれて、
ほら息逃してー、ここに赤ちゃんいるよ!ここ見て!
と言われてフーフーー言いながら覗き込むと、ちびちゃんの姿が!!
あーーっとわたしが声をあげるのと、するっとちびちゃんが出て、わぁーーーーっと声をあげるのとが、ほぼ同時で、

産まれてきてくれました!!!

ふーーー。書いててまたチカラ入りそうになった。。。
f:id:sahope:20170822205346j:image f:id:sahope:20170822205422j:image

あっという間の、びっくりするほどの、お産でした。。

ちびちゃん、本当に、上手に産まれてきたね。。おかげで、叫びもせず、切れもせず。おかあさんは、びっくりだよ。
予後も順調で。母子ともに、元気。

ストレッチャーで陣痛室に戻って点滴をしながら、こうちゃんと母に、産まれたよーー!!と電話をし。まさか自分でするとはね。笑。
電話越しの2人の嬉しそうな声に、わたしもホッとして、隣にやってきた保育器のちびちゃんを見つめながら、うとうと。
8月22日、深夜1時半のこと。


午前中はゆっくり寝て、午後、顔をみにいくと、
めっちゃくちゃ小さくて
めっちゃくちゃあたたかくて、やわらかくて
めっちゃくちゃ可愛い赤ちゃんがそこに♡♡♡
たまらん。かわいすぎる。なにこれーーーー。
こんなに、こんなに小さかったっけ。。。

f:id:sahope:20170822215828j:image

f:id:sahope:20170823102735j:image

夕方には、かなでを連れてお母さんが来てくれ。
おかあしゃーん!!て泣くかなぁなんて思っていたけど、なんのその、ご機嫌でやってきて。なんて頼もしい。心配しすぎていたのは母ちゃんの方で、会いたかったのも、母ちゃんの方だったみたいだ。

f:id:sahope:20170822213615j:image
f:id:sahope:20170822213630j:image
f:id:sahope:20170822213703j:image

かなでは、照れてるのか緊張してるのか、赤ちゃんに近づいたり離れたり、足をさわってみたり。見たくて気になるけど、まだどう触れようか迷ってるような、そんな感じ。

でも、お茶やポカリを持ってきて飲ませようとしたり、ティッシュでお顔を拭こうとしたり、ベビーベッドをヨイショヨイショと言いながら真面目な顔でしきりと動かしたり、何かしたくて仕方ない様子。それもまたかわいい。

そうこうしてるうちに、帰ると言い出し、え?自転車で帰る?というと、ウン、と。あっさり、おかあしゃーん、まったねー!と、テケテケ帰ってしまいました。笑。
うーん、拍子抜けしてしまった、かあちゃん。笑。

つよいなぁ。おおきいなぁ。親が思っているよりも、どんどん先を歩いていくのね。

そのあとはお父さんとこうちゃんも、顔を見に来てくれた!ちびちゃんは、寝てしまっていて、窓越しにお顔をみてもらっただけなんだけど、わざわざ寄ってくれたことが嬉しかったー。
みんなに来てもらえて幸せだね、わたしたち。ね、ちびちゃん。

しあわせなしあわせな、ながい1日でした。

f:id:sahope:20170822214322j:image